5月5日のこどもの日と言えば、柏餅ですよね。
この時期のみの和菓子なので楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
でも、ふと気になるのが、つぶあんとこしあんの違いです。
草餅の柏餅はつぶあんで、白い柏餅はこしあんが多いのはなぜでしょうか?
また、生まれ育った地域での違いはあるんでしょうか?
気になったので今回は、
- 柏餅のつぶあんとこしあんの違い
- 柏餅こしあんが多い理由
- 子供の日に草餅を食べてもいいの?
- 柏餅に地域で違いはあるのか?
を調査しました。
柏餅のつぶあんとこしあんの違い
柏餅はこしあんが多い
一般的には、柏餅の中身は“こしあん”が多いです。
地域性もあるかもしれませんが、
- 白い柏餅=こしあん
- 草餅の柏餅=つぶあん
- ピンクの柏餅=みそあん
の地域が多いと思います。
つぶあんは草餅で使われる
草餅の柏餅には 『つぶあん』 が使われていることが多いようです。
草餅につぶあんが使われる理由までは分かりませんでしたが、
草餅の草の繊維と小豆のつぶの食感が合うからでは?
という声がありました。
ですが、こしあんの草餅を求める声もXにたくさんありました。
なぜ柏餅草餅バージョンはつぶあんばかりなのかな
— キイロイコトリ (@kamex333) May 6, 2024
こしあんも食べたいぞ
つぶあん嫌いなのになんでつぶあんばっかり出すん?草餅とか笹団子とか
— 紗希 遺伝子たん❃ (@usagi2279) May 6, 2023
こしあん出て欲しい(;´༎ຶД༎ຶ`)つぶあん多くて、こしあん少なすぎて全然食べれへん( ⩌`⤚⩌)ムスッ業者さーーーん!こしあん多く出してぇぇぇぇ!
こしあん派が多いようですね。
柏餅にこしあんが多い理由
柏餅にこしあんが多い理由は
本来の柏餅は、白か赤く着色した餅に“こしあん“のため
です。
こどもの日に、柏餅を食べる風習は日本独自のもので、柏は、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家系が絶えない」縁起物として広まっていきました。
そして、柏餅は端午の節句、祝い事に添えられるめでたい菓子なので、“あん”にも手間をかけて“こしあん“を使うようになったと言われているそうです。
こどもの日に草餅を食べてもいい?
こどもの日に草餅を食べることで邪気払いになる
草餅にはヨモギの葉が練り込んであり、魔除けや邪気払いの意味を持つとされています。
昔の中国では「5」の数字は忌み嫌われるものだったため、5が並ぶ「5月5日」は不吉な日とされ「5月5日に邪気払い」がされていました。
その邪気払いに使用されていたのが、ヨモギです。
湯船に浮かべたり、お餅に練り込み食べることで邪気払いされていました。
そして、中国の「5月5日に邪気払い」する文化だけが日本に伝わり「5月5日のこどもの日は厄払いをする」ようになりました。
なので、こどもの日には草餅を食べた方が厄払いになっていいと言えます。
柏餅の地域による違い
柏餅やちまき以外に、それぞれの地域で食べられている食べ物を紹介します。
北海道:べこ餅
葉っぱの形をした「べこ餅」ですが、白と茶色の配色が牛を意味するベコ(ホルスタイン)に似ていることから“べこ餅”となった説や黒糖を混ぜた部分が“べっこう”の色合いに近いことから“べっこう餅”となったという説などがあるようです。
山形県・秋田県:笹巻き
「笹巻き」は、もち米を笹の葉で巻き茹でたもので、きなこ砂糖や黒蜜をかけて食べます。
端午の節句はもちろんですが、他の祝い事や祭りなどでもよく食べられるそうです。
長野県、岐阜県:朴葉巻
「朴葉巻き」は、米粉を練ってつくった餅にあんを包んで朴葉でくるみ、い草で縛って蒸しあげたお菓子です。
やわらかな若葉の朴葉を収穫できるのが初夏のみのため、初夏限定のお菓子になります。
愛知県:黄いないおこわ
引用元:農林水産省
「黄いないおこわ(きいないおこわ)」は、別名おうはん・きめし・きいはんと呼ばれ、クチナシの実の色素を用いて黄色く炊き上げた飯です。
三重県:いばら餅
引用元:農林水産省
「いばら餅」は、サルトリイバラの葉で包まれた餅のことです。
津市では「いばら餅」といいますが、東紀州地域では「おさすり」といい、他にも地域ごとで色々な呼び方があります。
徳島県:麦だんご
お茶~❤️❤️❤️
— ナエマ姫👑別名カロリン (@Hanausadance) October 14, 2021
丸いのが粒あん入り
楕円のがあんなし
サンキライの葉の包み方も違います🥰
麦だんご大好き~❤️ pic.twitter.com/uS4CoX2MDi
麦だんごは、脇町に昔から伝わる郷土菓で、サンキライの葉ではさんでいるのが特徴です。
長崎県:鯉生菓子
急流を勢い良く上る勇壮な鯉のように、男の子への成長と出世を託したお菓子です。
かわいい見た目のものから、リアルなものまであります。
南九州:あく巻き
「あくまき」とは、名前の通り灰汁(あく)でもち米を似た餅菓子です。
西郷隆盛も西南戦争で食べていたということから、男子が強くたくましく育つようにという願いを込めて、端午の節句に食べられるようになったと言われています。
宮崎県:鯨ようかん
「鯨ようかん」とは、蒸した米粉をあんこで挟んだ和菓子です。
賞味期限が短いため「菓子の刺身」とも言われています。
まとめ
今回は、柏餅について調査しました。
柏餅は
- 柏餅はこしあんが多い
- つぶあんは草餅で使われる
- こどもの日に草餅を食べることで邪気払いになる
- 地域によって、柏餅以外でこどもの日に食べられている縁起のいい食べ物がある
ということが分かりました。
色々な文化や食べ物があって面白いですね。